君の右手を引っぱって
随分と長い時間歩かせてしまった
君の右手を引っぱって
きみを感じ続けていたかったのだ
街は眩しすぎて ぼくらは少し目を伏せながら
随分と君を歩かせてしまった
雨はもう降らないから
傘はどこかへ忘れてきた
君の右手を随分と長く握っていたから
僕の左手は今 いい匂いなんだ
君の右手を引っぱって
随分と長い時間歩かせてしまった
ぼくはきっと 君に
見せたい何かがあったんだろう
何処にも行けないとわかっていたから
それでもあんなに たくさん歩いたのだ
君の右手を随分と長く握っていたから
僕の左手は今も いい匂いなんだ
※メモであります